蕃山アラカルト


風蕃山」についての当会のえ    (掲載日:2023/08/16)

最近, 特定の場所に「南風蕃山」なる名前を付けて, 大量の樹木を伐採してそこへ至るルートを開拓し, さらには, このルートを明示するために多くのピンクテープ(材質は一般的に塩化ビニル)を木々に結びつけている方がいます。そのような行為は, 蕃山の貴重な自然を荒らし, 美しい森林景観を破壊するものです。当会としては, これらの行為は大変問題があり, テープを取り除くなどして原状に回復すべきだと考えています。「南風蕃山」と当会とは何の関係もありませんが, 上記のような樹木伐採行為やピンクテープ結束行為を当会が行っているのではないか?との問い合わせもありましたので, 当会の考えを公表いたします。

蕃山21の会


山で火は使わないようにしましょう!    (掲載日:2023/03/12)

残念なことに、蕃山で焚き火の跡を発見しました。焚き火は大変危険です。山ではできるだけ火を使わないようにしましょう。

当会の代表者が弁護士ですので、代表に聞いてみました。

 

Q もし、山火事を起こしてしまったら、どんなことになりますか?

A 民事責任(損害賠償責任)と刑事責任(罰金刑など)を問われます。

 

Q うっかり火事を起こしまった場合は、責任を負わないと聞いたことがありますが・・・。

A 確かに、民事責任を定めた失火責任法では「軽過失」の場合は責任を負わないとされていますが、山で焚き火をしていたとなると「重過失」になるでしょう。枯れ葉など燃えやすいものばかりありますし、空気が乾燥していたり風があるとタバコの火程度でもすぐに燃え広がります。また、刑事罰を定めた森林法203条には軽過失免責はありません。

 

Q 具体的な事件はあるのですか?

A もちろんあります。私も、加害者側の代理人を務めたことがありますが、森林の所有者から木材の価格として多額の賠償を請求され、数千万円を支払ったことがあります。

 

Q 一切火を使わないことは難しいと思うのですが・・・。

A 蕃山のような里山は日帰りで楽しむのですから、火を使わずに済ませる工夫をすべきです。水からお湯を沸かすのではなくて、お湯を持参して飲み物をつくる方がいいですね。

 

Q 火を使っている人がいたら注意した方がいいですかね?注意しにくいのですが・・・。

A 火を使っている人も悪気はないだけに、悩みどころですね。空気の乾燥や風がいかに危険かをうまく伝えられるといいのですが。同じ山を愛する同士に情報提供して、「いつまでも一緒に山を楽しみましょう」という感じで伝えられるといいですね。