蕃山の登山コースは,仙台市郊外としてはブナ林などの原生林が探訪できる自然に恵まれた初心者向きのコースです。登山口から頂上までは約260mの標高差があり,特に新緑や紅葉の季節がすばらしく,好天時には,泉ヶ岳,船形山,蔵王連峰の山々をはじめ,仙台平野や太平洋が一望でき,地蔵や石碑などの史跡も豊富で家族で楽しめるコースです。以下に主なコースの特徴をご案内します。
大梅寺から蕃山山頂(開山堂)まで1.8 kmの尾根伝いのコース。明るい雑木林の途中には,所々に石の地蔵が立っています。大梅寺境内は一般者の立入りを認めていないので,蕃山には石段の途中から左に折れます。
標高差200 mで,0.68 kmの勾配も緩やかで歩きやすいコース。登山口から蕃山(開山堂)までの最短コース。栗生,西花苑団地から近く下山コース向き。
コースの途中にいくつかの道が分かれています。下り始めは歩きやすいが,途中沢沿いの道の一部が崩落し,ロープ伝いに横歩きするため危険。
送電線の鉄塔から下方は,急勾配の滑りやすい道で,下山コースには不向き。鉄塔から西コースへの道があるが,西コースの合流点付近は道がはっきりしなくなります。
砂防ダム下流の沢を渡り,途中まで西風蕃山頂上の無線中継所建設のために使用された砂利道で歩きやすいが,頂上近くは急勾配で,多少歩きにくい。山岸コースの合流点手前に天保9年に建立された水神の石碑があります。
木漏れ日,杉木立と変化に富んだコース。西風蕃山へ直接登るコース。栗生西コースの合流点手前に見晴台への道があります。見晴台からは,遠くに大東岳,泉ヶ岳,七ツ森,栗駒山,石巻湾,近くに愛子・栗生周辺が一望できる登山のおすすめコースです。ビオトープ駐車場から入山します。
弥勒寺の境内を抜け,緩やかな道を登ると黒滝不動尊(太郎坊滝をご神体とする雨乞いの不動尊)着。その後は尾根伝いの急勾配の上りとなり,蛇台蕃山(366m)が終点。急勾配のため下山には不向き。
★ご注意:弥勒寺境内は私有地のため、通行には事前承認を受けてください。
白滝不動尊(戸ノ内地区の守り神)から出発し,上り始めの急勾配を登りきった後は,広葉樹林の中を歩く比較的緩やかな上りコース。百年森に直接出る。
県道仙台村田線脇の盲導犬訓練センターから入り,林道を折れて松倉沢を渡ると登山口。広葉樹林の中の急勾配の道をしばらく登ると,後は比較的平坦なコース。蕃山(開山堂)が終点。
馬越石トンネルから出発し,途中アップダウンが続くが,その後は萱ヶ崎山までは比較的緩やかな上りのコース。コース途中に立石(産)山神社があり,茂庭団地が一望できる。